茶とチャ、どっちが正解?使い分けを徹底解説
「茶」と「チャ」という言葉、どちらも「お茶」を指しているように思えますが、実はこれらには微妙な使い分けがあることをご存知でしょうか。
昔は、畑に生えている茶の木も、それを加工してできたお茶も、どちらも「茶」と表記されていました。
しかし、学術的な研究が進み、植物と製品を明確に区別する必要性が生じたことから、1970年代頃から表記を分けるようになったのです。
現在では、畑に植えられている植物は「チャ」、そして茶工場で製造された製品は「茶」と表記するのが一般的です。
ただし、植物を指す場合でも、「茶樹」や「茶葉(ちゃよう)」のように、熟語として使用する場合は漢字を用います。
ちなみに、多くの方が「茶葉」を「ちゃば」と読んでいますが、正式な読み方は「ちゃよう」です。
さて、この「チャ」の木は、経済的な側面から見ると、通常30年から50年ほど栽培が続けられます。
しかし、植物としての寿命は非常に長く、茶の原産地である中国の雲南省には、樹齢1000年を超える巨木の茶の木も存在しています。
日本国内にも、江戸時代から生き続けている古木が各地に残されており、その歴史の深さを物語っています。
このように、「茶」と「チャ」というシンプルな言葉の中に、深い歴史と文化が隠されているのです。