玉露
authentic
玉露の元祖 山本山
この世に『玉露』を誕生させたのは、山本山六代目、山本嘉兵衛徳翁です。甘露のごとく玉のような茶葉から『玉露』と命名。最初の一杯が淹れられた180年以上前から、『玉露』本来の香りと豊かな甘みを今に伝承しています。
top class
最高級のお茶 玉露
「玉露」という名前は、高級なお茶の代名詞として知られていますが、実際に口にしたことがあるという方は少ないのではないでしょうか。
その理由は、玉露の希少性にあります。
玉露は、全国の年間生産量がわずか500トン程度と少なく、日本の人口一人当たりで割ると、その消費量は年間1杯程度に過ぎません。最高級といわれるだけあって、本当に手に入れがたいお茶なのです。
cover cultivation
被覆栽培により生み出される濃厚な旨み
そんな希少な玉露ですが、製造工程自体は煎茶と同じで、お茶の形状も上級煎茶と同じ針状です。
大きく異なるのはその栽培方法。茶園全体に覆いをかぶせて、20日間程度日光を遮る「被覆栽培」という方法で育てられます。これにより、茶葉に含まれるアミノ酸が増え、旨味が凝縮されます。
さらに、有機質肥料をたっぷり与えるほか、自然仕立てで育てた新芽を手摘みするなど手間暇がかかるため、生産量も限られてしまうのです。
主な産地は三重県、京都府の宇治周辺、福岡県の八女周辺で、これらの地域で丁寧に育てられた玉露は、深いコクと上品な甘みが特徴です。煎茶よりも葉の厚みが厚く、旨味がぎゅっと詰まっているため、濃厚な味わいを楽しむことができます。
ぜひ本物の玉露を味わってみてください。
how to
玉露の美味しい淹れ方
1. 沸騰させた湯を、お湯さまし(ない場合は湯呑茶碗)に入れ、約50-60℃前後まで冷まします。
2. 3人分で茶葉10g(大さじ2杯)の茶葉を急須に入れます。
3. 湯冷まししたお湯をゆっくり急須に注ぎます。
4. 約2-3分後、茶碗に少しずつ注ぎ分け、最もおいしい最後の一滴まで淹れます。
the best way
三煎目までの楽しみ方
一煎目:湯冷まししたお湯でじっくりと時間をかけて淹れて、お茶の旨みである「テアニン」を多く浸出させます。
二煎目:成分をバランスよく抽出するために、少し湯冷まししたお湯で一煎目より短い時間で淹れます。
三煎目:ポットから直接お湯を入れて、短い抽出時間でさっぱりした味を楽しみます。
抽出後:抽出した後の茶葉は柔らかく、ポン酢をかけておひたしのようにして食すこともできます。