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伝統と未来への意志を示す「茶筒」
数量限定 canister-S
シンプルにして重厚。その洗練されたデザインは、見るものの心を高揚させ、思わず触りたくさせる。
山本山の暖簾色を纏った『canister-S』が登場です。
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1690年
一、山本山 創業
元禄三年(1690)、初代 山本嘉兵衛が京都から江戸にくだり、日本橋の地で「茶商」として商いを始めたのが山本山の始まりです。
「宇治のおいしいお茶を、こんなにおいしいのだから、多くの人に味わっていただきたい。」
創業時に山本嘉兵衛が抱いていた想いは、代々受け継がれ、現在に至るまでお茶にまつわる数々の歴史を刻んでいます。
1738年
二、煎茶の普及
元文三年(1738)、宇治田原の茶師・永谷宗円が、色沢鮮緑で香気馥郁とした「青製煎茶」(※現在の煎茶の原型)の精製に成功します。
永谷宗円はこれを広く売り出そうと江戸に下り、当時の山本山を訪れます。店主の山本嘉兵衛は一見してそのお茶が逸品であることを認め、その場で全て買い取り、さらには翌年の購入まで約束したそうです。
そして、山本嘉兵衛は「天下一」と名付けて日本橋で売り出しました。すると、その口あたりの良さが江戸庶民の嗜好にあい、たちまち江戸中に広まっていくことになります。
1816年
三、狭山茶の復興
文化十三年(1816)、五代目 山本嘉兵衛は「狭山茶」の復興を支援します。
狭山丘陵では中世の頃より茶の栽培が行われていましたが、茶葉をすりつぶして湯に煎じたものや、茶葉をそのまま煮出したものが飲まれていました。
江戸期に入り「蒸し製煎茶」の普及に合わせて狭山でも煎茶の試作が始まると、その品質を見るため、狭山の煎茶が山本嘉兵衛(五代目)の元に贈られてきます。
「狭山にこれほどおいしいお茶があるとは思わなかった。宇治のお茶にも劣らない。私もこのお茶を諸国に広めていこう。」山本嘉兵衛は、そう絶賛したと言われています。
1835年
四、玉露の発明
天保六年(1835)、六代目 山本嘉兵衛が「玉露」を発明します。
山本嘉兵衛が宇治小倉村にある木下吉座衛門の茶製造場を視察し、自らの手で茶葉をかき混ぜていたところ、茶葉が乾燥するにつれて手に付き、無理に取ると棒状によじれた茶が出来上がりました。
このお茶を職人たちと何度も再現して試飲すると、気品ある風味と鮮麗な色沢ある甘露のような茶が得られました。これを江戸に持ち帰って「玉露」と命名して売り出すと、絶賛の声が集まり、江戸名物の一つとなったと言われています。
※玉露の発祥には諸説あります。
1947年
五、海苔の販売
昭和二十二年(1947)から、山本山は「海苔」の商いを始めます。
九州・有明海産の海苔の美味しさに感銘を受けた九代目 山本嘉兵衛が、共に湿気を嫌うお茶と海苔の保管方法に共通点が多かったことや、お茶と海苔の旬が異なることにより一年を通じて商品を販売できるということから、海苔の販売を決めます。
こうして山本山は「春のお茶」と「冬の海苔」という1年に2つの旬を提供しながら事業を拡大していくことになります。
1960年~
六、事業の拡大
山本山は、より多くのお客様にお茶と海苔を楽しんでいただくために事業拡大を進めます。
1963年、国内初の「日本茶ティーバッグ」を発売します。これにより、上質なお茶が急須を使わず手軽に楽しめるようになりました。
1970年代に入ると海外展開も加速させます。1970年、山本山はブラジル・サンパウロ州に現地法人を設立します。日本の真裏にあって、茶の栽培に適した気候のブラジルでお茶づくりを開始します。
1973年にはアメリカ・ロサンゼルスに現地法人を設立。日本食人気の広がりを背景に、海外のお客様に対するお茶と海苔の販売を強化していきます。
2000年~
七、現在
2017年、山本山はリブランディングを実施し、基幹商品を一新します。数多くあった商品群を整理し、商品パッケージは山本山の原点にある「江戸の美意識」をコンセプトに据えたデザインにリニューアルしました。
2018年には、東京 日本橋にある山本山の創業の地に「山本山 ふじヱ茶房」をオープンします。全国から厳選したお茶をこだわりの淹れ方で楽しめるほか、海苔が主役の料理や、お茶にちなんだ甘味を提供することで、お客様にお茶と海苔の新しい価値を提案しています。