風邪予防に効果がある!カテキンたっぷり緑茶で健康生活
はじめに
日本人にとって、緑茶は生活に深く根ざしており、毎日何杯も飲む人から全く飲まない人まで、その飲用習慣は人それぞれです。
一日の終わりにホッと一息つくために飲んだり、食事の際に一緒に楽しんだり、あるいはコンビニエンスストアで手軽にペットボトルのお茶を購入するのも、現代の緑茶の楽しみ方の一つと言えるでしょう。
そんな私たちにとって大変身近な緑茶ですが、実は、風邪予防にも役立つ可能性があることをご存知でしょうか?
数多くの研究でその可能性が示唆されており、特に緑茶に含まれるカテキンが、ウイルスや細菌の増殖を抑える働きがあることが分かっています。
カテキンが持つ風邪予防効果
緑茶の風邪予防効果の鍵を握るのは、カテキンと呼ばれる成分です。
カテキンには、エピガロカテキンガレート(EGCG)をはじめ、様々な種類が存在し、強力な抗酸化作用を持ち合わせています。
この抗酸化作用に加え、カテキンは、ウイルスや細菌の増殖を抑える抗菌作用や、免疫力を高める効果も有することが知られています。
特に、インフルエンザウイルスに対しては、カテキンが直接働きかけることで、感染を予防する効果が期待されています。
カテキンは、ウイルスが細胞に侵入するのを阻害し、増殖を抑制することで、感染の拡大を防ぐと考えられています。
また、体内の炎症を抑え、免疫力を高める働きも持つため、風邪やインフルエンザなどの感染症に対する抵抗力を総合的に高める効果が期待できるのです。
免疫力向上効果を持つビタミンCが豊富
緑茶に含まれるビタミンCも、免疫力向上に貢献します。
ビタミンCは、白血球の働きを活発にし、抗体産生を促進することで、感染症に対する抵抗力を高める効果が期待できます。
さらに、緑茶にはリラックス効果も期待できます。ストレスは免疫力を低下させる要因の一つであるため、リラックス効果のある緑茶を飲むことで、間接的に風邪予防につながる可能性も考えられます。
緑茶の風邪予防効果については、様々な研究が行われており、緑茶を定期的に飲用している人は、そうでない人に比べて風邪にかかる頻度が低いという結果も報告されています。
緑茶を効果的に摂取するためのポイント
カテキンはお湯の温度が高いほど、溶けだしやすい性質があります。
煎茶を美味しく淹れる温度は70℃程度であることが多いのですが、あえて80度以上の高温でお茶を淹れることで、より効率的に多くのカテキンを摂取することができるでしょう。
茶葉の収穫は、5月上旬を皮切りに複数回行われます。
新茶は、テアニンをはじめとするアミノ酸の含有量が高く、甘みや旨みが特徴ですが、カテキン含有量に関しては、生育期間中の日射量との相関が深く、二番茶以降の方が豊富となる傾向が見られます。
そのため、一番茶よりも二番茶や三番茶など、摘み取り時期が遅いお茶を選んだ方がカテキンの含有量は多いでしょう。
また、 当然ですが、長い時間浸出し、濃く淹れた緑茶の方が、カテキン含有量は多くなります。
ただし、濃すぎるお茶は、カフェインの影響で睡眠を妨げる可能性もあるため、飲みすぎには注意しましょう。
まとめ
緑茶に含まれるカテキンは、強力な抗ウイルス作用や免疫力向上作用を持ち、風邪予防に効果が期待できる成分です。
しかし、緑茶だけで風邪を完全に予防できるわけではありません。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動など、総合的な健康管理を心がけることが大切です。
緑茶を日々の生活に取り入れることで、健康な日々を送る一助となるかもしれません。