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玄米茶は危険?体に悪いって本当?気になる噂の真相!成分・効果・デメリットを徹底解説
はじめに
香ばしい玄米の香りと、お茶の優しい味わいが絶妙に調和した玄米茶。
ホッと一息つきたい時や、食事のお供に愛飲している方も多いのではないでしょうか。しかし、インターネット上では「玄米茶は危険」「玄米茶は体に悪い」といった気になる情報も目にすることがあります。
「香ばしくて美味しいのに、体に悪いなんて本当?」
そう思われた方もいるかもしれません。
そこで本記事では、玄米茶の気になる噂について徹底検証。
玄米茶の栄養成分や期待できる健康効果、そして気になるデメリットまで、詳しく解説していきます。
ズバリ、玄米茶は体に悪いのか?
結論から申し上げますと、玄米茶は基本的に体に良い飲み物です。
玄米茶は、緑茶と炒り米をブレンドしたもので、それぞれの良いところを併せ持っています。(昔は玄米が使われていましたが、炒り玄米を使うと風味が強すぎるため、現在は炒った白米を使用するのが一般的です。)
緑茶由来のカテキンやビタミン、炒り米由来の食物繊維やビタミンB群など、健康に役立つ成分が豊富に含まれています。
これらの成分は、抗酸化作用や血圧上昇抑制、整腸作用など、様々な健康効果をもたらします。
では、なぜこのような噂が立っているのでしょうか。
それは、微量ながら含まれているカフェインと、玄米茶ならではの豊富な食物繊維にあると考えられます。
「玄米茶が体に悪い」といわれる理由、デメリット
玄米茶のカフェイン量は、緑茶と比較して少ないとされていますが、カフェインゼロの飲料ではありません。
玄米茶に含まれるカフェインは、100mlあたり約10mg程度とされています。これは、一般的な緑茶である普通煎茶の約半分の量です。
では、なぜ玄米茶のカフェイン量は普通煎茶よりも少ないのでしょうか。
その理由は、玄米がブレンドされていることで、茶葉の割合が減少するためです。
玄米自体にカフェインがほとんど含まれていません。つまり、玄米の配合比率が高いほど、カフェインは少なくなるのです。
そうはいっても、カフェインも微量ながら含まれていることには違いありません。熱湯で長時間侵出することや、大量に飲むことで、一定の覚醒作用はもたらすでしょう。
また、カフェイン量は、使用する茶葉の種類やブレンドの割合によっても変動します。
例えば、緑茶の割合が多い玄米茶や、玉露などの高級茶葉を使用した玄米茶、抹茶を配合した玄米茶は、カフェイン量がやや高くなる傾向があります。
カフェインに敏感な方や、妊娠中・授乳中の方は、玄米茶を選ぶ際に、茶葉の種類やブレンドの割合を確認すると良いでしょう。
また、カフェイン量を抑えたい場合は、熱湯ではなく低めの温度で玄米茶を淹れるのもおすすめです。
食物繊維たっぷり!玄米茶を飲む上での注意点
続いて玄米茶に含まれる食物繊維の影響が挙げられます。
茶葉のみを原料とする普通煎茶と異なり、玄米茶には、炒り米由来の食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は、腸内環境を整え、便秘解消に役立つ成分として知られていますが、過剰に摂取すると、お腹が緩くなってしまうことも。
特に、普段から食物繊維の摂取量が少ない方が、急に多量の玄米茶を飲むと、腸がその変化に対応できず、お腹の不調に繋がりやすくなります。
とはいえ、玄米茶の原料である炒り米には、便秘解消に必要な「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」がバランスよく含まれています。
適切な量を守って飲むことで、腸内環境を整え、便秘解消に役立ちます。
玄米茶を美味しく楽しむためには、ご自身の体調と相談しながら、適量を心がけることが大切です。
玄米茶の成分と健康効果、メリット
玄米茶は、緑茶と炒り米をブレンドした、香ばしい風味が特徴の日本茶です。この独特な組み合わせが、様々な健康効果をもたらします。
まず、通常の普通煎茶に比べるとその量は1/2から1/4程度と少量ですが、緑茶由来のカテキンもしっかり含まれています。
強力な抗酸化作用を持つカテキンには、血圧上昇抑制効果やガン予防効果、感染症予防効果など、様々な効果が期待できます。
一方、炒り米に含まれるビタミンB群や食物繊維は、代謝を促進し、腸内環境を整えるのに役立ちます。
また、米(玄米)に含まれる特有の成分であるγ-オリザノール(ガンマオリザノール)は、強力な抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を除去するほか、コレステロールの吸収を抑え、生活習慣病予防に貢献すると言われています。
さらに、玄米茶の香ばしい香り成分であるピラジンは、リラックス効果をもたらし、ストレス軽減に役立つと考えられています。
カフェインも微量ながら含まれており、集中力を高める効果も期待できますが、緑茶に比べて少ないため、カフェインが気になる方や夜の読書タイムなどにもおすすめです。
さいごに
いかがでしたか。
もちろん過ぎたるは及ばざるがごとしで、どんなに体に良いものでも、飲み過ぎは禁物です。先述したように、カフェインや食物繊維の過剰摂取は、体調不良を引き起こす可能性もあります。
多くの方が気にするカフェインについては、1日の摂取量上限はおおよそ400mgとされています。
玄米茶の場合は、一般的なサイズの湯呑で30-40杯も飲まなければ、上限に達することはまずありませんので、心配はいりません。
とはいえ、体質や体調は人それぞれ。ご自身の状態に合わせて、無理なく、美味しく楽しんでくださいね。