【初心者編】弔いのマナーガイド|表書きの書き方と基本を解説
はじめに
弔事の際に用いる金包みや供物には、一般的に黒白の水引が掛けられますが、これは本来のしきたりとは少し異なる場合があります。
古くから弔事の正式な水引の色は「白」であり、「黒白」や「青白」は略式とされてきました。
しかし、長い年月をかけて黒白が定着し、現在では一般的な形となっています。
弔事の水引は偶数が正式
水引の本数に関しても、弔事では偶数の二本や四本が本来のしきたりですが、近年では慶弔を問わず五本や七本の水引が広く用いられています。
市販品を使って本来のしきたり通りにするときは、水引が既に付いている場合は、一度外して、袋の合わせ目の左右を逆にし、裏の折りは下を折ってから上の折りをかぶせます。
また、水引の本数が五本の場合には、一本または三本をはずして、二本または四本にすることで、より正式な形になります。
のしはつけない
「のし」は、本来、酒肴を添えるという意味で、実際に昔はのしあわびを使用していました。
しかし、仏事ではなまぐさ物を避けるため、弔事の時は酒肴を用いないようになり、「のし」も使われなくなりました。
そのため、香典包みや供物の掛け紙には「のし」はつけません。
香典袋に入れる紙幣は新しいもの?
慶事には新札を、弔事には古いお札を使うとよく言われます。
これは、弔事の場合、新札だと「この日のために用意しておいた」ととられる、ということのようです。
しかし、霊前に供えるものですから、汚れたお札でも、また失礼です。逆にきれいなお札のほうが人に贈るものとしてふさわしいという考えもあるようです。
つまり、現在ではあまり気にしなくてよいとされています。
弔事の表書きのいろいろ
御霊前(ごれいぜん) | 香典に(どの宗教にも使用できる) |
御玉串料(おたまぐしりょう) | 神式の香典に |
寸志(すんし) | 葬儀・法要の心づけに |
御花料(おはなりょう) | キリスト教式の香典に |
御布施(おふせ) | 葬儀・法要で僧侶、お寺の御礼 |
志(こころざし) | 香典返しと配り物に |