寝る前も安心!玄米茶のカフェイン量を解説
はじめに
炒ってポップコーン状にしたお米をきつね色になるまで炒り、煎茶や番茶などの緑茶に混ぜた玄米茶。
その香ばしい風味とまろやかな味わいが特徴のお茶として、多くの人々に愛されています。
『玄米茶』という名前ではあるものの、実際に使われているお米は、白米やもち米であることがほとんど。
昔は玄米が使われていましたが、炒り玄米を使うと風味が強すぎることから、現在はより風味がマイルドな白米やもち米を使用するのが一般的となっています。
香りが良いので近年は外国の方からも人気が高まっている玄米茶ですが、気になるのはカフェイン量ではないでしょうか。
今回は、玄米茶のカフェイン量について、詳しく解説していきます。
玄米茶に含まれるカフェイン量
玄米茶のカフェイン量は、一般的に100mlあたり約10mg程度とされています。これは、一般的な緑茶である普通煎茶の約半分の量です。
なぜ玄米茶のカフェイン量が緑茶よりも少ないのか、その理由は、玄米自体にカフェインがほとんど含まれていないこと、そして緑茶を焙煎する過程でカフェインが一部揮発してしまうことにあります。
つまり、配合されている玄米の量が多いほど、カフェイン量は少なくなるというわけです。
名前に茶とついていますが、実際には茶葉より玄米を多く含む、つまり50%以上が玄米であるものが多く流通しています。
玄米茶のカフェイン量と他の飲み物との比較を見てみると、玉露や抹茶などに比べて、玄米茶は非常にカフェインが少ないことがわかります。
日本茶に含まれるカフェイン量(100mlあたり)
玉露 160mg
抹茶 60mg
煎茶 20mg
ほうじ茶 20mg
烏龍茶 20mg
釜炒り茶 10mg
番茶 10mg
玄米茶 10mg
玄米茶の魅力
玄米茶は、カフェイン含有量が少なく、睡眠を妨げたり、胃を刺激したりすることが少ないお茶です。
特に、カフェインに敏感な方や妊娠中の方、小さなお子様からお年寄りまで安心して楽しむことができます。
集中力アップや運動パフォーマンスの向上など、適切に摂取すれば非常に役立つカフェイン成分ですが、過剰摂取は体に負担をかけてしまうことがあります。
玄米茶は、カフェインの摂り過ぎを気にせず、リラックスしたい時や、就寝前に飲むのにも最適です。
さらに、玄米茶には、リラックス効果をもたらすテアニンが豊富に含まれています。
カフェインの覚醒作用とテアニンのリラックス効果がバランス良く作用するため、穏やかにリラックスしたい時や、肩の力を抜きながらも集中して取り組みたい時などに、玄米茶を飲むと良いでしょう。
また、玄米茶の香ばしい香りは、炒り米の香り成分ピラジンによるものなのですが、ピラジンには、血流を促進し、脳をリラックスさせる働きがあるとされています。
冷え性や肩こりの緩和、生活習慣病の予防など嬉しい効果がたくさんあります。
玄米茶を美味しく淹れるコツ
玄米茶を美味しく飲むには、香ばしさを引き立てることが重要なので、高温のお湯で淹れることがポイントです。
抽出時間を短めにするとさっぱりとした飲み口のお茶になり、食事中や食後のお茶としておすすめです。
一方、抽出時間を長めにすると、炒り米のデンプン質が溶けだし、とろみのあるまったりとした口当たりを楽しむことができます。
なお、玄米茶に混ざっているポップコーンのような白いものは「玄米の花」と呼ばれる爆ぜたお米で、お茶に浮かべると見た目も華やかになります。玄米の花はそのまま食べることもできます。
まとめ
古くから庶民に愛されてきた玄米茶は、まろやかな味わいと、カフェインが少ない点が特徴です。
緑茶の半分程度のカフェイン量なので、就寝前や胃が弱い方でも安心してお飲みいただけます。
カフェインを気にせず、お茶を楽しみたい方におすすめです。