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記事: 内祝い、お返し、御礼…贈り物のマナーをご紹介

内祝い、お返し、御礼…贈り物のマナーをご紹介

内祝い、お返し、御礼…贈り物のマナーをご紹介

はじめに

贈り物をいただいた時には「お返し」が気になりますが、最も大事なのは御礼の気持ちを伝えることです。

また、贈り物の種類によって「お返し」の考え方は異なります。基本を押さえて失礼のないようにしましょう。

まずは感謝の気持ちを伝える

頂きものをするとすぐにお返しはどのようにという方向に考えが行きがちですが、まずは感謝の気持ちを伝えることが何より大切です。

御礼は手紙、電話、メールなどお相手との関係性で選ぶようにしましょう。

頂いたら遅くとも3日以内にはお礼状を出すのが基本です。

すぐにお返しを贈るのは逆に失礼

意外に思われるかもしれませんが、いただいてすぐにお返しをするのはかえって失礼に当たります。

お返しをする場合は、いただいてから10日から1か月くらいの間にします。

お返しの必要がない「いただきもの」もある

物を頂いたらお返しがセット、とお考えの方もいらっしゃるでしょうが、実はお返しの必要がない「いただきもの」もあります。

例えば、入園、入学、卒業、就職のお祝い、災害見舞、お中元、お歳暮などです。

ただし、入園、入学では最近は内祝いとしてお返しをすることも増えていますので、地域の風習も併せて決めていただいたらよいでしょう。

お返しを「内祝い」として贈る場合も

反対に、お返しを「内祝い」として贈るのは、結婚、出産、新築などです。

新築祝いでは新築披露に招くことがお返しになりますが、招待しなかった人には「内祝い」を贈ります。

開店、開業、発表会では「引き出物」を配ります。また病気見舞いは「快気祝い」として内祝いを贈ります。

お返しの目安

内祝いを含めてお返しをする場合は、いただいた金額の3分の一から半分くらいの品物を贈るのが一般的です。

ただし、地域によってお返しや内祝いの考え方には違いがあるので、心配なときは親戚の年配者やギフトコーナーの店員さんに相談してみましょう。

内祝いは頂いた本人の名前で贈る

お祝いをいただいた時のお返しが「内祝い」と思っている人も多いようですが、「内祝い=お返し」ではありません。

「内祝い」は喜び事があったときに、その喜び事をともに喜んでもらいたい、ということから親しい人に広く配るものです。

今では、お祝いを頂いた方にだけ贈るのが一般的となっていますが、本来はお祝いをいただいていない人へも送るものなのです。

内祝いはお祝いをもらった本人の名前で贈るのがしきたりです。

気を付けたい贈り物のタブー

贈り物には数や品物のタブーがあります。

最近では気にする人も少なくなりましたが、年配の方やしきたりを重んじる人にお送りする際は、せっかくの贈り物が台無しにならないように気を付けましょう。

  1. 新築祝いには、火事を連想させるものは贈らない:灰皿、ライター、ランプ、キャンドルなど、火事を連想させるものはタブー。火を連想させる真っ赤なバラの花束なども避ける。
  2. ごく親しい人以外には直接肌につけるものは贈らない:下着や靴下、ストッキング、アクセサリー、硬水など、直接肌につけるものは、家族や恋人などごく親しい人以外には贈らない。
  3. 目上の人には、腰から下に着けるものは贈らない:靴などの履物は「踏みつける」という意味につながるので、目上の人には失礼になる。ウォーキングシューズなど、本人が希望する場合は贈っても可。
  4. 結婚祝いには刃物は贈らないのが原則:「縁が切れる」を連想させるので、はさみ、ナイフ、包丁などの刃物は贈らない。ただし、カトラリーなど本人が強く希望する場合は贈っても可。
  5. 贈るものの数にも気配りが必要:慶事は奇数、弔事は偶数が基本。ただし、末広がりの「八」は慶事にもOK。九は「苦」、「四」は「死」につながると嫌がられるケースも。

内のしと外のし

品物に掛け紙をかけてから包装紙で包むのが「内のし」、品物を包装紙で包んだ後に掛け紙をかけるのが「外のし」です。

「内のし」のほうが一般的に使われていますが、「外のし」には贈り物の意味や送り主が一目でわかるという利点があります。

贈り物を持参するときや、贈り物がたくさん集まる場合、お年賀、お引越しのあいさつの品などは贈り主や目的がすぐわかる「外熨斗」にするとよいでしょう。

お返し早見表

名目 お返しの時期 ポイント  お返しは必要?
結婚祝い 結婚式後、1か月以内 披露宴に招待しなかった方へは半額程度を「内祝」として 必要
出産祝い 出産後、1カ月を目安に 1/3から半額程度を「内祝」として子供の名前で 必要
病気見舞い 全快後1-2週間 半額程度を「快気祝」として、全快していない場合は「御礼」を 必要
香典 忌明け(四十九日) 頂いた額の、1/3から半額程度 なくても問題がない
初節句・七五三 するなら1週間後までに 内祝いとして贈るなら、子供の名前で 原則不要
入学・卒業・成人式 特に指定なし 内祝いとして贈るなら、子供の名前で 原則不要
長寿祝い 特に指定なし 記念品を贈る場合もある 原則不要
新築祝い 新築披露に招待できなかった人には半額程度を「内祝」として 新築披露に招く場合は不要
昇進・栄転・退職 落ち着いたらお礼状を出す 基本的に不要
お餞別 落ち着いたらお礼状を出す 基本的に不要
災害見舞い 落ち着いたらお礼状を出す 不要
お中元・お歳暮 3日以内にお礼状を出す 不要

 

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