飲むだけじゃない!お茶の意外な活用法を大公開
はじめに
近年は若い世代を中心に「お茶離れ」が叫ばれることもありますが、喉の渇きを感じてコンビニに立ち寄り、ペットボトルのお茶を購入する方は世代を問わず多いでしょう。
急須で淹れるという伝統的なスタイルは減っている一方で、現代では、より手軽に、様々なシーンで楽しめるよう、お茶の楽しみ方が多様化しています。
かくゆう山本山も海苔ばかりが有名になってしまい、なかなか日の目を見ることがないお茶なのですが、実はもともとお茶の会社です…!
日本茶の文化を後世に伝えたいという想いから、本日も懲りずにお茶の新たな魅力をご紹介させてください。今回は、多様化するお茶の用途をご紹介いたしますので、日本茶の魅力を再発見していただけたら嬉しいです。
近年、お茶は飲むだけではなく、食品、菓子類、医療用、化粧品、消臭剤、日用品など、様々な用途に利用できる素材として注目を浴びています。
緑茶を利用した商品の一例
- 衣料用品:シーツ、タオル、シャツ、靴下、ハンカチ、のれん、バッグ、寝具
- 医療用品:消臭シーツ、消臭カバー、紙おむつ、
- 化粧品、せっけんなど:化粧品、化粧水、美容液、シャンプー、リンス、洗剤、トイレットペーパー、消臭スプレー、靴の中敷き
- 家具・家電用品:塗料、室内ワックス、畳、フィルター(空気清浄機)
- ペット関連:ペットフード、ペットシーツ
- 家畜:飼料(豚、鳥、牛、魚)
- その他:駆除剤、食用油、美容オイルなど
食品への応用
お茶の新しい用途の一つは食用です。
お茶の佃煮や茶そば、抹茶を使ったお菓子などは以前からありますが、最近はその機能性成分が着目され、より幅広い食品に使用されるようになっています。
特にガムや飴にお茶の抽出物が添加され、それにより緑茶に含まれるカテキンが持つ、消臭作用や虫歯予防作用が広く知られるところになりました。
緑茶抽出物が叶える鮮やかな魚の姿
意外なところでは、魚の鮮度を保つ添加物としての利用があります。
「緑茶干し」という商品名で販売されていることが多いのですが、お茶の抽出物に浸けた魚は干物にしても脂肪分の酸化が防止されるため、変色せずに鮮やかで美味しそうな色が長続きするのです。
緑茶に含まれる美容成分
あらためて別の機会に詳しくお伝えしたいなと思っているところなのですが、緑茶は抗酸化作用を持つカテキンを豊富に含んでおり、シミやしわ予防などの美肌づくりやアンチエイジングに効果的といわれています。
女性の皆さんはご存じだと思いますが、この抗酸化作用を利用してチャ成分配合の化粧水や美容グッズも多く並んでいますよね。
消臭・抗菌効果を発揮するお茶
続いて、お茶の消臭・抗菌作用を利用して、消臭剤やシャンプー、トイレットペーパーなど様々な日用品のほか、シャツや靴下などの衣料品、またシーツやマスクなどの医療用品などにも利用されています。
お茶で染めた糸や布で衣料品などを作ると、消臭・抗菌効果を持たせることができるのです。
緑茶の健康効果と新たな可能性
緑茶には、カテキン類をはじめとする様々な身体に良い成分が含まれており、古くから健康に良い飲み物として親しまれてきました。
近年では、その抗酸化作用や免疫調節作用から、がん、アレルギー、インフルエンザなどの予防や治療に役立つ可能性が期待されており、様々な疾患に対する治療薬開発が進められています。
今後、緑茶成分を用いた新たな医薬品の開発が期待されます。
まとめ
いかがでしたか。今回は「飲む」以外の緑茶の用途についてご紹介しました。
それにしても、干物の酸化防止剤として使われているほどの抗酸化作用が認められている緑茶…高級基礎化粧品を使うくらいならば、毎日緑茶を飲んだほうがとても経済的な気がしております。
お肌の衰えが気になるお年頃…。最近急須(というか茶網)を洗うのが面倒になりかけていたのですが、さぼらず毎日の緑茶習慣、続けてみようと思います。