自宅で簡単!湿気た海苔をパリッと復活させる方法
はじめに
海苔はパリッとしていてこそ、風味や香りが生きるものです。
少し湿気ってしまった海苔や、焼工程を加えていない乾海苔については、ご自宅で炙ることで、香ばしい香りが引き立ち、より美味しく召し上がることができます。
今回は自宅で簡単にできる海苔の炙り方を4つご紹介します。
炙る前の注意点
その前に以下の2つのポイントを押さえておきましょう。
1. 乾海苔と焼海苔は炙り方が異なる
乾海苔と焼海苔は、どちらも原料を同じくした海苔ではありますが、水分量に大きな違いがあります。
乾海苔: 約5~8%
焼海苔: 約2%
このように、乾海苔の場合は若干ですが水分の含有量が焼海苔に比べて多いため、急に熱を加えると海苔がシワシワになったり、焦げ付きやすいので注意が必要です。
乾海苔を炙る際はアルミホイルを使うほか、焼海苔に比べて弱めの火でじっくり炙るようにしましょう。
2. 海苔の裏表に注意
フライパンにせよコンロにせよ、熱を入れる際は、海苔の裏側から、が原則です。
海苔の裏表については別記事にて詳しくご説明しておりますが、つるつるしている面が表、ザラザラしている面が裏です。
海苔は熱が加わることで、両端がピンと立ち、起き上がるような形になります。そのため、表から焼いてしまうと、ひっくり返して裏側を焼く際に、裏側のザラザラした部分にきちんと火が通らず焼きムラが出てしまうのです。
裏側から炙る事で表面にしっかり火が入り、ムラなく焼くことができます。
海苔の炙り方
お待たせいたしました。以下では、自宅で海苔を美味しく炙る方法についてご紹介します。
方法1:フライパンで焼く
用意するもの
- フライパン
- 海苔
手順(焼海苔)
- まずはフライパンを中火~強火で熱しましょう。
- 熱されたフライパンに海苔を1枚落として、中火で裏表を約15-20秒ずつほど焼いていきます。
- 海苔の両端がピンと立つくらいになれば出来上がりです。
手順(乾海苔)
続いて「乾海苔」です。先述したように焼海苔と比べると水分量が多いため、焼海苔と同じ焼き方では、焦げ付いたり、シナシナになってしまいます。
- フライパンの上にアルミ箔を敷いて、その上に乾海苔を置くようにしてください。
- ふんわりと海苔の香りが立ちのぼってきたら、フライパンから取り出しましょう。
ポイント
- 炎が強すぎると、焦げてしまうので注意が必要です。
- 海苔がフライパンから浮かないように、箸やヘラで軽く押さえながら加熱するようにしましょう。
- 加熱しすぎると色が変わってしまうので、様子を見ながらサッと炙るのがポイントです。
方法2:オーブントースターで炙る
用意するもの
- オーブントースター
- アルミホイル
- 海苔
手順
- オーブントースターを100℃で予熱します。
- アルミホイルを平らに広げ、海苔を並べます。オーブントースターに入れ、約10秒間ずつ両面を炙ります。
- 海苔全体に軽く焼き色がついたら、取り出します。
ポイント
- オーブントースターの機種によって、焼き時間は異なりますので、焼き色を見ながら時間は加減してください。
- アルミホイルを敷かずにも焼くことはできますが、焦げを避けるためにはホイルを使うほうが安心です。2枚同時に焼く場合は、海苔同士が重ならないように並べましょう。
方法3:電子レンジで炙る
用意するもの
- 電子レンジ
- 広めのお皿
- 海苔
手順
- 広めのお皿に海苔を入れ、電子レンジ500-600Wで約30秒間加熱します。
- まだ湿気っているようならば、裏返してまた30秒加熱しましょう。
ポイント
- 使用するお皿の水分は良くふき取っておきましょう。
方法4:コンロで炙る
用意するもの
- ガスコンロ
- トング
- 海苔
手順
- ガスコンロを強火で点火し、海苔を火から20cm位の距離から少しずつ近づけて、20~30秒程度炙ります。
- 持ち替えながら、火に当たる部分を少しずつかえ、両面そして四隅も炙ります。
- 香ばしい香りが立ちのぼってきたら出来上がりです。
ポイント
- 炙りすぎると茶色く変色したり、焦げくさい香りになるので注意しましょう。
- 炙る際は火傷しないよう十分に注意して行ってください。
- 当たり前のことですが、箸は焦げ付きます。熱に強いトングを使うようにしてください。
まとめ
いかがでしたか。
いずれの方法でも、海苔を焦がさないように注意することが大切です。 焦げると苦味が出てしまうので、様子を見ながらサッと炙るのがポイントですよ。
海苔を炙ることで、より美味しく召し上がれます。 ぜひ、お好みの方法で試してみてください。