海苔のグレードと格付け検査
はじめに
突然ですが、みなさまが食べている海苔に、グレードがあるのはご存知ですか?
日常的に使うものから贈り物にされる高級品まで、グレードはさまざまです。でも、その差は何が関係しているのでしょうか?
海苔のグレードとは
海苔には、1番摘みの海苔からおおよそ10番摘み近くの海苔まであり、摘み回数を重ねるごとに海苔はしっかりして硬くなり、海苔の色や風味も少しずつ薄くなってきます。
海苔は各産地で定められた規格に基づき、乾海苔と言われる四角のシート状に全自動の機械で加工します。
その後、各産地で出荷された海苔は、プロの検査員が「色」「艶」「欠けや穴の有無」を基準に細かく等級を分けています。
海苔の格付け検査
格付け検査は、規格より重い、軽い、色が黒い、浅い、小穴が空いているもの、艶があるもの、艶が劣るもの、青のりが混ざっているもの、破れや欠けているものなどなど、様々な等級に分けられます。例えば有明海の海苔を例にとってみても、全部で15ものクラス分けがあり、そのそれぞれが色ツヤ、風味などにより優等、特等、上一等…などと14もの階級に分けられます。その等級の数は福岡有明でなんと約500を超えるほどです。
シーンに適していることが何より大切
このように厳しいランク分けがされている海苔ではありますが、必ずしも等級がいいからどの用途にも合うということではありません。
この格付けにおいては、「色の黒い海苔、穴があいていなくて、形の整った海苔」と見た目を基準に等級分けを行うため、味・香りは値段には反映していないのです。
海苔はその摘み回数と等級により、海苔の用途が違いますので、必ずしも等級がいいからどの用途にも合うということではありません。
例えばおにぎりには歯切れがよく厚みがある海苔が好まれますが、お寿司では少し薄いパリッとした食感の海苔が好まれます。このように、等級が良いからどんな食べ方をしても素晴らしい!というわけではないのです。それぞれの利用シーンに最適な海苔が最高の役割を果たします。
まとめ
これも個人の好みだと思います。しなやかで口どけが良い海苔が好きな方もいれば、しっかりした食感と、香りのよさを重視する方もいるでしょう。どんな等級であろうが、最終的には食べてみて、自分が好きな海苔を買うのが一番です。
つまるところ、最終的には個人の好みによる部分が大きいのではないでしょうか。しなやかで口どけが良い海苔が好きな方もいれば、しっかりした食感と、香りのよさを重視する方もいるでしょう。
どんな等級であろうが、最終的には食べてみて、自分が好きな海苔を買うのが一番です。ちなみに私は香りよりも食感のほうが重要かもしれません。みなさまはどんな海苔がお好きですか?