海苔は産地によって味が異なる
海苔は産地によって味が異なる
海苔は産地によって味が違います。これは、海苔の養殖方法や、海水の成分、気候などの違いによって、海苔の質や風味が変化するためです。
海苔といえばやはり「有明」、そして次いで「瀬戸内」です。特に有明海は、全国で生産される海苔の半数以上を作っています。
有明産海苔の特徴
有明海は干満差が大きく、広い干潟が広がるため、海苔養殖に適しています。 海底に立てた支柱に網を張っていく「支柱式」と呼ばれる独自の養殖方法で創られた海苔は、とにかく柔らかく、口の中で溶けるような食感とまろやかな甘み、そして歯切れの良さが特徴です。
あまりに柔らかいことから長時間水分量が多いごはんと一緒にすると、溶けてしまうほど。醤油にちょっぴり浸してごはんに巻いて食べたり、食べる直前に巻く手巻き寿司などで召し上がると絶品です。
瀬戸内産海苔の特徴
対する瀬戸内海は潮流が速く、水質が良好なため、これまた海苔養殖に適しています。有明海と異なり、水深の深い所で行う浮き流し養殖が中心です。
網が常に海中にあり日光に当たらないため色は黒く、有明海苔よりも固めで歯ごたえがあり、口にした際のパリッとした食感が特徴です。
しっかりしており型崩れしづらいため、おにぎりや太巻きなどに向いています。
海苔の主な産地と味の特長まとめ
- 有明海: 全国で生産される海苔の約半分を占める、最大の産地です。有明海産の海苔は、柔らかく、甘味があり、香りが高いのが特徴です。
- 瀬戸内海: 波が穏やかで、水質の良い瀬戸内海で養殖された海苔は、肉厚で、しっかりとした食感のが特徴です。
- 伊勢湾: 潮の流れが速く、栄養豊富な伊勢湾で養殖された海苔は、パリッとした歯ごたえと、磯の香りが特徴です。
- 東京湾: 東京湾産の海苔は、他の産地のものと比べて香りが良く、少し固めなのが特徴です。
海苔の味に影響を与える要素
その他、海苔の味に影響を与える要素としては、以下のものがあります。
- 養殖方法: 支柱式養殖や浮き流し養殖など、養殖方法によって海苔の質や風味に違いが出ます。
- 収穫時期: 早春の海苔は柔らかく、晩秋の海苔は厚みがあります。
- 加工方法: 乾燥方法や味付けによっても、海苔の味や風味が変わります。
海苔は産地や養殖方法、収穫時期、加工方法などによって、様々な味や風味が楽しめます。ぜひ、色々な産地の海苔を食べ比べて、自分好みの海苔を見つけてみてくださいね。