海苔が最もおいしい旬の時期 「初海苔」とは
海苔の旬
一年中目にする海苔ですが、実は旬の時期というものがあります。
産地によっても異なりますが、一般的には10月中旬から4月上旬までです。
福岡県有明海の海苔は主に2期作で生産しているので、一番摘みの海苔は11月中旬頃と、1月上旬頃に収穫されます。その後3月中旬頃まで二番摘み、三番摘みと続いていき、計10回ほど収穫を行います。
収穫期間中は、旬の時期限定の海苔本来の香りも楽しむことができるのでお薦めです。
初海苔とは
地域や海苔の種類によって多少異なりますが、一般的には海苔の収穫時期である11月から2月頃までの間で一番最初に摘まれた海苔を「初海苔」といいます。初海苔は全国で一年間に販売される海苔の1%にも満たない非常に希少な海苔です。
味に関しては漁場によって異なりますが、一番最初に収穫した初海苔は、最も栄養豊富で味はトップレベル。サクッと歯切れがよいことに加えて、海苔そのものの味わいが深く、とろっと口どけが良いことで知られています。
初海苔の3つの特徴
- 柔らかい食感: 初海苔は、若い海苔であるため、柔らかく口溶けが良いのが特徴です。
- 豊かな風味: 初海苔は、磯の香りが強く、濃厚な味わいが特徴です。
- 高い栄養価: 初海苔は、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
初海苔の選び方
初海苔を選ぶ際は、緑色で光沢があるものが良いとされます。
また、磯の香、海苔の香りが強いものが後味もよく美味しく召し上がることができるでしょう。
初海苔の楽しみ方
初海苔は非常に柔らかいので、しょうゆを少し浸して炊き立てのご飯とともにそのまま食べるのがおすすめです。とろけるような甘みや旨みを感じることができるでしょう。
そのほか直前に巻く手巻き寿司や味噌汁やスープの具に入れたりして楽しむのもおすすめです。柔らかいことから水に溶けやすく、凝縮された旨みやとろっとしたくちどけの良さが際立ちます。
まとめ
いかがでしたか。海苔の旬を意識したことがある方は少ないかもしれませんが、初海苔は、冬の訪れを感じさせてくれる貴重な海苔です。また、収穫量が少ないため、大変貴重で、ほかの時期の海苔に比べると非常に柔らかく、風味豊かです。
四季がある日本ならではの海苔の旬。今年の冬は、初海苔を味わってみませんか。