お茶をもっと美味しく!水の選び方と淹れ方のコツ
お茶に合う水とは
美味しいお茶を入れるには水にも気を配りたいですね。
ご存じのように水には硬水と軟水があります。これはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分の含有量によって分けられ、日本硬度100未満の水を軟水、100以上のものを硬水としています。
軟水はクセがなくさらっとしたのど越しが特徴で、日本の水道水は沖縄の一部などの地域を除き、軟水に分類されます。一方、硬水はやや硬いのど越しで独特のクセを持ちます。
日本茶には軟水
日本茶には一般的に軟水が合うといわれています。
ミネラル分が少ないためお茶の成分に影響を与えることがなく、茶葉が持つ本来の味を楽しめます。一方の硬水は、カテキンの浸出を抑えるため日本茶らしい渋みが乏しい味になるといわれています。
ただし、好みは人それぞれ。渋みが苦手な人にとっては硬水で入れたほうが美味しいと感じられるかもしれません。
水道水でもOK
日本の水道水は軟水なので、ミネラルウォーターでなくても十分美味しくお茶を入れられます、
沸騰させればカルキ臭などは軽減できますし、気になるようならば、4-5時間汲み置きにして置いたり(必ず涼しい場所で)、活性炭入りの浄水器等を通すと安心です。
1.2分沸かし続けるのがポイント
美味しいお茶を入れるためには、水が沸騰したら、そのまま1、2分沸かし続けることが大切です。
これによってカルキ臭を飛ばすことができるほか、沸騰させ続けることで水のクラスター(分子の集合体)が細かくなるので、茶葉に水の分子が浸透しやすくなり、成分や味がよく出るようになるといわれています。
ちなみに3-5分間の沸かし続けは、時間として長過ぎです。水分中の空気が抜けることから、香りも弱く、なんだか深みがない味に感じられます。沸騰させる時間にはくれぐれも注意してくださいね!