お茶の地図記号ってなぜあの形なの?由来解説
はじめに
地図を広げると、そこには様々なものが記号で表されています。
その中でも、茶畑を表す記号は、特徴的な形をしていますね。あの点3つの形、一体なぜこのような形になったのでしょうか?
今回は、地図記号の中でもひときわ目を引く、お茶の地図記号に隠された秘密に迫ります。
お茶の花の種の形
新芽を収穫するお茶は成長が進まないようにコントロールされているため、基本的には花をつけることはありません。
しかし、花芽を付けた場合には8-12月頃に開花し、翌年の10月半ばごろに成熟した果実が避けて、丸い茶色い種子を落とします。
一つの実の中に3粒。三角形を描くように並んで入っており、この並んで入っている様子が地図記号の元になっています。
よく似た史跡の地図記号
なお、この茶畑とよく似ているのが、史跡・名勝・天然記念物の3つです。
これらの記号は茶畑と同じ3つの点で表されており、形はまるで同じなのですが、茶畑を表す記号より史跡等を表す記号のほうが大きく太くあらわされています。
また史跡等は記号一つのみですぐ脇に史跡等の名称も併せて表示されるのに対して、茶畑の場合には一帯が複数の記号で表示されます。