日本茶で変わるスイーツの世界!美味しい組み合わせ教えます
はじめに
日本茶と相性の良い食べ物にはどのようなものがあるのでしょうか。
日本茶は、ただ喉を潤す飲み物ではなく、食事の味を引き立てたり、全く新しい味を生み出したりする、奥深い飲み物です。
今回は、日本茶と食べ物の組み合わせの魅力や、おすすめのペアリングなどをご紹介します。
美味しい組み合わせを見つけて、ご自分の好みの幅を広げましょう。
お茶との組み合わせの魅力
日本茶は、単に喉を潤すだけでなく、口の中をさっぱりさせたり、料理の味を引き立てたりと、その役割は多岐にわたります。
日本茶は、ご飯やお菓子など、様々な食べ物と相性が良いことが特徴です。
これは、日本茶に含まれるカテキンが、口の中の味覚をリセットする働きがあるためです。
たとえば、油っこい料理の後には、日本茶が口の中をさっぱりとさせてくれます。また、魚料理の生臭みを消し、食材本来の味を引き出す効果も期待できます。
口内調味で広がる味の可能性
飲み物と食べ物を一緒に口にした時に生まれる、新たな味わいを「口内調味」と言います。
例えば、ほうじ茶の香ばしさに、チョコレートの甘みが加わることで、予想外のハーモニーを生み出すことがあります。
それぞれ別に口にしたときには感じられなかった、新たなおいしさの発見が魅力です。
日本茶と食べ物の選び方
前述したように、日本茶は、基本的にどんな食べ物とも合わせることができますが、お茶の種類によって、より相性の良い食べ物が異なります。
苦みや渋みが強いお茶
苦みや渋みが強い普通煎茶や番茶は、濃い味付けの料理や、脂っこい料理によく合います。
カテキンが味を判別する味蕾に付着し、味の感じ方が弱まるため、しっかりした味付けのほうが美味しく感じられます。
ほうじ茶や玄米茶
ほうじ茶や玄米茶は、味が比較的薄いため、さっぱりとした味のものがよく合います。例えば、豆腐や野菜料理などです。
季節の和菓子と相性の良いお茶
お茶請けに悩んだら、ぜひ季節の和菓子を選んでみてください。季節の和菓子と相性の良いお茶を紹介します。
春:煎茶、玉露、抹茶、かぶせ茶
桜餅や道明寺や柏餅、ちまきなど葉をまいているものが多い春の和菓子。巻いている葉との相性が良く、余韻を醸し出します。葉の塩気と煎茶の爽やかな苦みが、互いを引き立てあいます。
夏:冷茶、釜炒り茶、番茶、玄米茶、ほうじ茶
わらび餅や葛切り、水ようかんなどの涼やかな和菓子は、同じく涼やかな冷茶と相性抜群。また、苦みが弱く甘い香りの釜炒り茶も合います。香ばしいほうじ茶は、水ようかんの甘さを引き立て、さっぱりとした後味です。
秋:ほうじ茶、煎茶、抹茶、茎茶
月見団子やおはぎ、栗きんとんなど秋の和菓子は、ねっとりした食感で濃厚な甘みが特徴の和菓子が多いです。口の中をさっぱりさせ、たくさん飲めるほうじ茶と一緒に食べてみてはどうでしょうか。
冬:ほうじ茶、深蒸し煎茶、番茶、玄米茶
もちや大福などはお腹に溜まるものが多いので、香りが深い、ほうじ茶や深蒸し煎茶などは冬の和菓子とよく合います。
お茶とデザートの組み合わせ例
玉露×きんつば:上品な甘さと滑らかな口どけのきんつばが、同じくまろやかな口当たりの玉露をさらに引き立てます。
ほうじ茶×せんべい:カフェインの少ないほうじ茶はたくさんの量を飲みやすく、塩味のせんべいと好相性。
ほうじ茶×プリン:プリンのキャラメルと甘さを、個性の強くないほうじ茶の味がプリンの優しい甘さを引き立てます。
ほうじ茶×ワッフル:サクサクとしたワッフルの食感と、ほうじ茶の香ばしさが絶妙なコントラストを生み出します。
煎茶×チョコ:生チョコレートやガトーショコラのような濃厚なチョコレートと合わせると、お茶の苦味がチョコレートの甘さを引き立て、お互いの美味しさを引き立てます。
煎茶×チーズケーキ:リッチなチーズケーキの濃厚な味わいと、煎茶の爽やかさが絶妙なバランス。特に、抹茶を練り込んだチーズケーキとの相性も抜群です。
抹茶×チョコ:抹茶の苦みとチョコの甘みが調和して、バランスが良くなり食べやすくなる。
抹茶×洋菓子全般:生チョコレートやチーズケーキなど、濃厚なスイーツと合わせると、抹茶の苦みがスイーツの甘さを引き立てます。
玄米茶×アイス:アイスの味をしっかり味わった後で、玄米茶が口の中をさっぱりさせる。また、玄米茶特有の穀物の香りが、アイスに香ばしさを追加する。
玄米茶×最中:玄米茶の香ばしさと、最中の皮の香ばしさが互いを引き立て、より一層香ばしい味わいを楽しめます。
玄米茶×きなこ餅:きなこの香ばしさと玄米茶の香ばしさが重なり、より一層香ばしい味わいが楽しめます。
玄米茶×フルーツ:いちごやマンゴーなど、フレッシュなフルーツとの組み合わせもおすすめです。玄米茶の香ばしさが、フルーツの甘さを引き立てます。