茶殻(出がらし)を捨てないで!実は食べられる!食べる茶葉の健康効果
はじめに
私事ですが、山本山に入社して早三カ月。
以前は考えられないほど私自身の生活にお茶と海苔が溢れています。先日も犬の散歩中に見つけたお茶屋さんで玉露の茶葉を購入。煎茶だけでなく玉露も自宅で楽しんでおります。
ご購入いただいた方はわかると思うのですが、玉露は緑茶の中でも最高級。ということで、他の茶葉と比較して格段にお値段が高いのです。飲むだけで捨ててしまうのは勿体ない…と生来の貧乏性がうずいていたところ、「茶殻は食べられる」と知り、実践しています。
食べるお茶の健康効果
突然ですがみなさんは、茶葉を食べたことがありますか?
もしかしたら「お茶を淹れたあとの茶殻を食べられるの?」と驚かれたかもしれません。それほどまでに、お茶は飲み物であり、茶殻には何も残っていないと思っている方は多いのです。
何度かお伝えしておりますが、お茶には健康に役立つ成分が豊富に含まれています。
茶殻は栄養たっぷり!
しかし、お湯に出して飲むときに吸収できる成分は、カテキン類、テアニン、ビタミンCなど全体のおよそ30%程度です。
ビタミンE、B-カロテン、不溶性植物繊維など、およそ70%の水に溶けない成分は茶殻として捨てられることになります。
「茶葉を食べる」ということは、お茶のこれらの機能性の成分を余すところなく吸収することができるとても良い方法なのです。
”食べる”おすすめの茶葉
食べるお茶に用いる茶葉の種類として、代表的なものは玉露と煎茶が挙げられます。
玉露は一番茶の新芽を20日-30日程度覆いをかぶせて製造されたお茶で、緑茶の中で最高級の茶葉です。甘みとうまみが強く、調味料要らずで大変美味しく召し上がることができます。
もちろん、通常の煎茶でも十分美味しく食べられます。やや上質の煎茶や新茶であれば、香りもよく、ふんわりと柔らかいですよ。
茶殻の楽しみ方はとても簡単です。
淹れ終わった後の茶殻に、ポン酢をかけるだけでもおひたしになります。ほんのりと苦みがあり、味は菜の花のお浸しに近いでしょうか。塩を振ったり、鰹節とお醤油なども、とても美味しいです。
ほぼ手間要らずで、食卓にも小鉢が一品追加できるので大変助かっています。
「食べる茶葉」1日の摂取量目安
お茶を摂取する目安量として、一日に大さじ1杯(5-6グラム程度)食べるのが良いとされています。
ただし、緑茶にはカフェインが含まれており、その覚醒作用で寝つきが悪くなる可能性もあります。時間帯を考慮したり、ご自身の適量を知って摂り過ぎには注意しましょう。
また、緑茶はカリウムを多く含有していますので、腎疾患などから、カリウムの摂取に制限のある人は注意が必要です。
お茶を淹れたのちに食べるために利用する際は、70℃程度以下に少し冷ましてからお茶を淹れるようにしましょう。お茶を高温(80℃以上)のお湯に入れると茶色に変色してしまうことがあります。
さいごに
いかがでしたか。今回は食べるお茶の効果についてご紹介しました。
私自身、お茶は飲むものと思い込んでいたので、最初は半信半疑だったのですが、茶葉を食べること自体は古くからあり、現在も日本各地に番茶の茶粥や炊き込みご飯で食べる習慣があるようです。
栄養成分たっぷりの緑茶。そして昨年の健康診断で引っかかってしまった血圧を下げる効果があるという緑茶…!!一縷の望みを込めて、これからもお茶を淹れたあとの茶殻は、捨てずに食べる生活を続けてみようと思います。
みなさまももしご興味があれば、ぜひ一度実践してみてください。緑茶の健康効果を知って、毎日の食事に取り入れましょう。