#03
イラストレーターそで山かほ子さん
美味しいお茶とお道具はセットです。お茶のある暮らしを送っている素敵な方々は、普段どんな道具でお茶を淹れているのでしょうか? 気になるあの人の茶道具を拝見。第3回目はイラストレーターのそで山かほ子さんにご登場いただきました。
「朝起きたらまずお湯を沸かして、お白湯を一杯。お香を焚いて、今日はどんなお茶を飲もうかなと、気分に合わせて茶葉を選ぶのが毎朝のルーティンです」と、イラストレーターのそで山かほ子さん。
よく晴れた冬の朝、アトリエ兼のご自宅にお邪魔すると、同居する2匹の愛犬テディ&ベアと共に迎えてくれた。いただきものが多いそうで、煎茶、ほうじ茶、玄米茶、中国茶から紅茶までお茶選びには困ってしまうほど。
「だからお茶は甘味に合わせて選びます。クッキーをおやつに食べることが多いので、焼き菓子に合わせてその日の気分でお茶を選んでいます。最近はほうじ茶と番茶が多いかな。
毎年冬になると、実家から届く母の手作り干し柿が楽しみなんです。今年はトロトロ感が絶妙! 山本山の抹茶入り玄米茶がほんのり香ばしくて干し柿にぴったりです」
作家ものからアンティークまで器も大好きというそで山さん。壁一面を覆う大きな食器棚には国内外の焼き物がずらり。海外に行くたびにアンティークの器を探すのも楽しみのひとつ。
鮮やかなツバメの絵付けがかわいい小皿はアメリカで買い求めたもので、おそらく江戸時代の日本のアンティークだそう。日本の古い食器も、海外で出合うと一味違った愛らしさがあり、新たな魅力に気付かされるという。
ちなみにお茶を淹れる道具は、使い勝手が一番。
「急須やポット、さまざまな茶器を使ってきましたが、茶葉の様子がよく見える透明ジャグに落ち着きました。お茶を淹れた後の茶葉の景色が好きなんですよね」
本間良二さんが手がけるブランド「BROWN by 2-tacs」によるオリジナルのジャグに、ロンドン郊外に窯を持つ陶芸家スティーブ・ハリソンのマグカップ、傍には日本の古い器。
「作家ものとアンティークを合わせることが多いかな」と、ティータイムを彩る器選びには、時代も国籍も超えたそで山さんの遊び心あふれるセンスが光っている。
干し柿を盛った器は、広島県福山市で作陶をする掛谷康樹さん(惣堂窯)の作品。色の違う粘土を貼り合わせて型に入れて作る練上という技法で、ぼってりと厚みのある土ものの温かみに、釉薬による装飾とは一味違うモダンでリズミカルな模様が浮かび上がる。
「家で仕事をしているので、ティーブレイクはすごく大切にしています。集中して絵を描いていると、つい呼吸が浅くなりがちなんです。だからお茶を飲むことで深い呼吸を取り戻して、頭をリセットしています。私にとってティタイムは深呼吸の時間でもあるんです」
今回淹れたお茶は…
抹茶入「げんまい」
直火・網焼きで焙煎した炒り米と宇治・鹿児島の番茶をブレンド。炒り米の香りとさっぱりとした味が特長です。