法事や法要のお返し・引き物|マナーと選び方
法事・法要は、故人を偲び、ご遺族を慰める大切な儀式です。しかし、慣れないしきたりやマナーが多く、持ち物や当日の流れについても疑問がある方が多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、法事・法要の概要や種類について詳しく解説します。
正しい知識やマナーを身に付ければ、落ち着いて故人を供養できるでしょう。仏教以外の宗教のマナーも紹介します。
funeral
通夜・葬儀・告別式におけるマナー
参列者
供物の内容や体裁は宗教によって異なるため、持参する場合は注意が必要です。
仏式
供物の種類は、線香、ロウソク、菓子、果物など。表書きは「御供」「御供物」とします。のしの印刷はなく、黒白、または黄白結びきりの水引が印刷されたかけ紙(地域によって異なる)を使います。神式
供物の種類は、乾物、鮮魚、果物、野菜、酒など。表書きは「御供」「奉献(ほうけん)」とします。のしの印刷はなく、黒白、または黄白結びきりの水引が印刷されたかけ紙(地域によって異なる)を使います。キリスト式
祭壇に供物は供えません。遺族
会葬御礼(かいそうおんれい)
会葬御礼とは、葬儀に参列してくださった方々へのお礼として渡す品物です。粗供養とも呼ばれます。通夜や葬儀に来てくださった会葬者の方に、遺族からお礼の気持ちとして挨拶状とささやかな品物(お茶やタオルなど)を手渡します。
表書きの「志」は宗教問わず使うことができ、仏式では「会葬御礼」「粗供養」、神式やキリスト式では「偲び草」が用いられます。
のしの印刷はなく、黒白、または黄白結びきり水引が印刷されたかけ紙(地域によって異なる)を使います。
葬儀の手伝いのお礼
親族、ご近所の方など葬儀を手伝ってくださった方にお礼の品物を渡す場合、表書きは「御礼」などとし、のしの印刷はなく、黒白、または黄白結びきりの水引が印刷されたかけ紙(地域によって異なる)を使います。会葬御礼と香典返しの違い
会葬御礼と香典返しの違いは以下の通りです。会葬御礼: 参列いただいたことに対する感謝の気持ち
香典返し: 香典をいただいたことへのお礼
会葬御礼は、香典の有無にかかわらずすべての参列者にお渡しします。
一方、香典返しは、香典をいただいた方に四十九日が明けてからお渡しするのが本来の習わしです。
最近では、お通夜や葬儀のその日に、いわゆる「当日返し」で香典返しをお渡しすることもありますが、その場合も会葬御礼と香典返しは分けて、別々にお渡しするのが作法です。実際に会葬御礼の場合と、香典返しの場合の表書きは異なります。 会葬御礼は、故人への感謝の気持ちと参列者への感謝の気持ちを伝える大切なものです。マナーを守って渡しましょう。
point
会葬御礼品を選ぶポイント
1. 消え物を選ぶ
会葬御礼品は、お茶、海苔、お菓子、洗剤など、日用品や消え物と呼ばれる品物が一般的です。これは、「悲しみを引きずらないように」という想いを込めて、消え物が選ばれることが多いからです。
2. 持ち運びやすいものを選ぶ
参列者は荷物を持っていることが多いので、持ち運びやすいものを選びましょう。
3. かさばらないものを選ぶ
会葬御礼品は、まとめて渡すことが多いので、かさばらないものを選びましょう。
4. 賞味期限が長いものを選ぶ
会葬御礼品は、すぐに渡せない場合もあるので、賞味期限が長いものを選びましょう
5. アレルギー表示を確認する
食品アレルギーを持つ人もいるので、アレルギー表示を確認しましょう。
memorial service
法要(霊祭)のマナー
仏式における法要は亡くなった方の冥福を祈り、忌日や命日に営むものです。神式では霊祭、キリスト式では追悼ミサ、記念式と呼ばれています。宗派や風習、家のしきたりによって営み方が異なります。
参列者
仏式
亡くなった前日、もしくは当日から数えて7日目ごとを忌日(きじつ)としています。とりわけ初七日、三十五日、四十九日が重要な忌日とされ、中でも四十九日は故人の霊が極楽浄土にいけるかどうかが決定する重要な法要とされています。品物を持参する場合は、表書きを「御供」などとし、のしの印刷はなく、黒白、または黄白結びきりの水引が印刷されたかけ紙(地域によって異なる)を使います。
神式
葬儀翌日の翌日祭に始まり、五十日祭まで10日ごとに霊祭を営みます。続く百日祭以降の霊祭からは式年祭と呼ばれます。品物を持参する場合は、表書きを「御供」「奉献(ほうけん)」などとし、のしの印刷はなく、黒白、または黄白結びきりの水引が印刷されたかけ紙(地域によって異なる)を使います。
キリスト式
追悼ミサ、記念式が行われるタイミングは宗派によって異なります。品物を持参する場合、表書きはカトリックで「御弥撒(おんみさ)」、プロテスタントは「御忌慰(おんきい)」とし、かけ紙ではなく無地の短冊などを用います。
遺族
法要(霊祭、追悼ミサ、記念式)の後で、招いた方に差し上げる手土産を「引き物」といいます。お茶やお菓子、海苔などの食べてなくなる物や、タオルやカタログギフトなどの消耗品や日用品がよいとされています。
表書きの「志」は宗教問わず使うことができ、仏式では「○回忌志」「粗供養」、神式やキリスト式では「偲び草」が用いられます。のしの印刷はなく、黒白、または黄白結びきり水引が印刷されたかけ紙(地域によって異なる)を使います。
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法事・法要お返し
manner
香典返しのマナー
故人に関する仏事を滞りなく終え、忌明けしたことの報告とお礼の意味を込めて、挨拶状とともに品物を贈る仏式の習慣を「香典返し」といいます。
忌中は礼状や香典返しは控え、弔問の答礼は忌明け後に行います。
香典返しの目安は、香典の三分の一から半分を返す方が多く見られます。香典返しは仏式のしきたりですが、神式やキリスト式も慣習として仏式にならい行うのが一般的です。
仏式
香典返しのタイミングは、四十九日以降。人が亡くなってから49日間を中陰(ちゅういん)といい、四十九日をもって中陰が満ちたという意味で満中陰(まんちゅういん)、つまり忌明けとなります。のしの印刷はなく、白黒結びきりの水引に、「志」と表書きします。ただし、関西圏では黄白結びきりの水引に、表書きを「満中陰志(まんちゅういんし)」とするのが一般的です。
神式
香典返しのタイミングは、逝去から50日目の五十日祭以降。表書きは「志」「偲び草」などとし、のしの印刷はなく、黒白、黄白結びきりの水引が印刷されたかけ紙(地域によって異なる)を使います。
キリスト式
香典返しのタイミングは、カトリックで30日目の追悼ミサ以降、プロテスタントで1ヶ月目の召天記念日以降。表書きは「志」「偲び草」「感謝」などとし、のしの印刷はなく、黒白、または黄白結びきりの水引が印刷されたかけ紙(地域によって異なる)を使います。
reason
香典返しの品物として海苔が選ばれる理由
山本山の品は、香典返しの贈り物として選ばれることが非常に多いです。
香典返しに海苔が選ばれる理由はいくつかあります。
1. 消え物
香典返しは、「消え物」と呼ばれる日用品や食品が一般的です。海苔は食べたらなくなるものなので、「不幸が繰り返さないように」という意味合いがあります。
2. 精進料理
海苔は、古くから精進料理に使われてきた食材です。精進料理は、肉や魚を使わない料理で、仏教の修行僧が食べていたものです。日本で行われる葬儀の多くは仏教的な行事なので、精進料理で使われる海苔は弔事の品物として縁起が良いとされています。
3. 保存性
海苔は、賞味期限が長いという特徴があります。香典返しは、忌明け後に贈るのが一般的です。忌明けとは、故人が亡くなってから50日を迎えたことを指します。50日間も日持ちする海苔は、香典返しに最適な食材と言えるでしょう。
4. 手軽さ
海苔は、スーパーなどで簡単に手に入れることができるというメリットもあります。香典返しを選ぶ際には、時間がないことも多いものです。手軽に手に入る海苔は、そのような場合でも重宝されます。
5. 汎用性
海苔は、幅広い年齢層の人に好まれる食材です。子供から大人まで、誰でも喜んでくれるので、香典返しとして選びやすいというメリットがあります。
6. 高級感
最近では、高級感のある海苔もたくさん販売されています。こだわりの海苔を贈ることで、故人への感謝の気持ちを伝えることができます。
上記のような理由により、山本山の海苔は香典返しの品として選ばれることが多いです。以下では、香典返しで人気の品をご紹介します。
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