夏の定番!麦茶の意外な健康効果とは?
はじめに
暑い日はもちろん、日常的な水分補給のお茶として多くの人に楽しまれている麦茶は、焙煎した大麦を煮出し、または水出しで煎じて作られています。
麦のこうばしい香りが特徴のお茶で夏に飲むイメージが強い麦茶ですが、冬場に温かいものを飲むこともあります。
夏の定番として認識されているのは、大麦の収穫が初夏に行われ、とりわけ夏の麦茶は味が良いことから、このイメージが付いたそうです。
麦茶には、カフェインやタンニンがほとんど含まれていないため、子供から大人まで安心して飲むことができます。
なお、麦茶に使われる大麦の種類は、六条麦茶や二条麦茶が一般的です。
戦国武将にも飲まれていた麦茶
麦茶の歴史は非常に古く、平安時代には貴族が、戦国時代には武将が飲んでいたという記録が残っています。
江戸時代には麦湯売りという屋台が出現したことで、庶民の間にも広がり、夏の定番ドリンクとなりました。
明治時代以降、麦茶は全国へと普及しました。これは、鉄道や船舶の発達により、大麦の輸送が容易になったことが要因だといわれています。
当時よく飲まれていたのは、現在と異なり温かい麦茶でした。現在のように「冷たい麦茶」を飲む習慣が広まったのは、冷蔵庫が普及した1950年代以降といわれています。
麦茶に含まれている主な成分
1. 炭水化物
麦茶の主成分は麦なので、炭水化物が含まれています。炭水化物は、体内でエネルギー源として利用されます。
2. 食物繊維
麦茶には、食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は、腸内環境を整え、便秘解消やコレステロール値の低下などの効果があります。
3. ミネラル
麦茶には、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リンなどのミネラルが豊富に含まれています。
カリウムは、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、高血圧予防や、むくみの解消に効果があります。
マグネシウムは、筋肉や神経の働きを正常に保つ働きや疲労回復効果があり、カルシウムは、骨や歯の形成に不可欠なミネラルです。リンは、エネルギー代謝や細胞膜の構成に重要な役割を果たしています。
4. ビタミン
麦茶には、ビタミンB群やビタミンEなどが含まれています。
ビタミンB群は、エネルギー代謝や神経系の働きに重要な役割を果たしています。
ビタミンEは、抗酸化作用があり、老化防止や生活習慣病の予防に効果があると言われています。
5. その他
麦茶には、ポリフェノールやγ-アミノ酪酸 (GABA) などの成分も含まれています。
ポリフェノールは、抗酸化作用があり、いわゆるアンチエイジングにつながるほか、動脈硬化やがんの予防に効果があると言われています。
GABAは、脳の神経伝達物質の一種であり、リラックス効果やストレス軽減効果があるほか、肌の弾力を維持したり、睡眠の質を高める効果があると言われています。
驚くべき麦茶の健康効果
上記のように、麦茶には様々な成分が豊富に含まれており、体に良い効果が満載です。
上記に挙げた以外にも、大麦に含まれる水溶性食物繊維のβ-グルカンには、コレステロールや食後の血糖値を下げる効果があるといわれています。
また、麦茶に含まれる香ばしさの成分アルキルピラジンには、血液がさらさらに血流を改善し、動脈硬化の予防にも効果があるとされています。血圧の上昇や血栓の形成を抑制する効果が期待できるといえます。
さらには、麦茶には虫歯を誘発するミュータンス菌の生成を抑制する作用があるため、虫歯予防にも大変適しているのです。
就寝前に飲むことで、虫歯菌が歯に付着しにくい状況になります。タンニンを含まない麦茶は、歯の着色の心配もありませんので、歯磨きをした後の水分補給としても安心してお楽しみいただけますよ。
まとめ
いかがでしたか。これほどまでに麦茶に健康効果があるとご存じない方も多かったのではないでしょうか。
夏はもちろん冬もホットで、山本山の六条麦茶はいかがでしょう。