これを知らないと恥ずかしい!お茶の出し方NG集とよくあるご質問
はじめに
「お茶を出す時、どんなことに気をつければいいの?」「失礼にあたる行為ってあるの?」 お茶に関する素朴な疑問は、多くの人が抱いているのではないでしょうか。
この記事では、お茶を出す際のよくある間違いや、気をつけたいポイントについてご紹介します。
お茶を出す際に気をつけたいポイント
1. お茶を出すときは、客人の近くから出す
→ 客室へお茶をお運びする際は、できる限りお客様の近くまでお伺いし、丁寧にお出ししましょう。遠くから出すことは、失礼にあたります。
2. お茶を置き、テーブルの上を滑らせるようにして客人には出してはいけない。
→ お茶を置く際は、テーブルの上を滑らせるようなことは避け、静かに置きます。どうしても遠方にお客様がいらっしゃる場合は、お客様の近くまで運び、「失礼いたします」と一言添えてお出しすると丁寧です。
3. テーブルの上で茶托と茶碗をセットするのはマナー上NG。
→ 茶托と茶碗は、お客様の目の前でセットするのではなく、あらかじめお盆の上やサイドテーブルなどでセットしておきましょう。
立ち方にも注意
お茶を出し終えたあとでも安心してはいけません。立ち方にもマナーがあります。
正しい立ち方は、お盆を横にして、片手で下から支えるように持つことです。 もう片方の手で、お盆のふちを添えるようにすると、より安定します。
この姿勢は、見た目もスマートで、お客様への配慮が感じられます。背筋をまっすぐに伸ばし、落ち着いた様子を見せることも大切です。
避けるべきなのは、お盆を正面に向けて両手で持つことです。
持ちやすく、ついやってしまいがちですが、この姿勢は少し雑な印象を与えてしまいます。お盆は、あくまでもお客様へのお茶を運ぶための道具であり、常に丁寧に取り扱うことが大切です。
お茶のいただき方
お茶をいただく際には、いくつかの注意点があります。
まず、湯飲み茶碗の持ち方ですが、片手で横を持つのではなく、両手で包み込むように持ちましょう。
片手で持つと、うっかり滑らせてしまい、茶碗を落としてしまう可能性があります。特に、熱いお茶の場合、やけどをする恐れもあります。両手でしっかり茶碗を包むように持ち、落とさないように気を付けて丁寧にお茶をいただきましょう。
よくあるご質問
Q. 出されたお茶は必ず口をつけるべきですか?
お茶を出されたら、感謝の気持ちを込めて、積極的にいただきましょう。帰るまでには半分以上をいただくのがおすすめです。
お茶を出していただくということは、相手の方があなたのために時間をかけて淹れてくださったということです。せっかくのお心遣いに感謝し、帰るまでには半分以上をいただくようにしましょう。最低でも一口はいただくのがマナーです。
Q. 蓋つきのお茶はどうすればいいですか?
まずは蓋を取るときに滴がこぼれないように、茶碗の中に滴を垂らしてからとります。それから蓋の内側を上にしてテーブルに置きます。
蓋をそのままにしている人がいますが、飲み終わりや帰る際には蓋は最初に出された状態に戻すのがマナーです。
Q. 追加のお茶を出すタイミングは?
お茶の差し替えは、最初のお茶をお出ししてから30分ごとに行うのが一般的です。差し替える際は、一度全てのお茶を下げ、新しいお茶を全員分お出ししましょう。
急須は、お客様の目の前で直接湯呑みに注ぐのではなく、裏側で丁寧に淹れ、出来上がったお茶をお客様にお出しします。
もし、お客様が遅れて来られた場合は、その方の分だけ追加でお出しするのではなく、全員分のお茶を下げて、改めて全員分のお茶をお出しし直しましょう。
Q. 苦手な食べ物を出されたら?
基本的には、出されたものはいただくのが礼儀です。しかし、アレルギーや体調不良など、どうしても食べられない場合は、『お気持ちだけありがとうございます』と感謝の言葉を伝えましょう。それでも勧められた場合は、正直に理由を説明することも大切です。
一方、一番避けたいのは、一口だけ食べたり、食べ物を残すことです。
残された食べ物は、他の人に出すこともできませんし、また、提供してくれた相手にも失礼にあたります。もし、どうしても食べきれない場合は、最初から遠慮させていただく方が、お互いに気持ちよく食事を終えることができるでしょう。