冷茶の淹れ方3選!初心者でも簡単!美味しい冷茶の作り方
はじめに
暑い季節になると見かけることが多くなる「冷茶」。
美味しい冷茶は、冷たく冷えていても、日本茶の香りが豊かで、ほのかな渋みと旨みがあり、ひどい暑さに疲れた体を癒してくれます。
そんな暑い季節にぴったりの冷たいお茶ですが、実は作り方にはいくつかの種類があります。
- お湯で淹れたお茶を冷やして作る「お湯だしタイプ」
- 水から作る「水出しタイプ」
- 氷で作る「ロックタイプ」
今回は、冷茶の3種類の特長と基本の淹れ方をご紹介します。
それぞれ味の印象も違えば、浸出している成分バランスも若干異なるので、ぜひ違いを楽しんでみてください。
お湯出しタイプの淹れ方
お湯出し冷茶とは、急須で淹れた温かいお茶を氷で冷やして作る冷茶です。
濃く淹れたお茶を氷に注いで急冷するため、煎茶特有のキリッとした渋みや苦みのほか、清涼感ある味わいを楽しむことができます。水出し冷茶に比べて短時間で簡単に作ることができる点もポイントです。
茶葉は味の出やすい深蒸し煎茶などが適しています。
以下はグラス(容量150cc程度)で作る場合です。ポットに作り置きしたい場合などは、器の容量に合わせて、茶葉とお湯の量を調整してください。
用意するもの(材料と道具)
・急須
・グラス
・ティースプーン
・茶葉
・お湯
・氷
・タイマー
・煎茶茶碗(湯冷まし用)
・茶こし(深蒸し煎茶を使う場合)
1人分
・茶葉:ティースプーン3倍(約6グラム)
・お湯の量:140cc
・温度:80℃程度
・氷:お湯と同量
一煎目の作り方
- グラスの八分目くらいまで氷を入れておく
- お湯をしっかり沸騰させたのち、70℃程度に湯冷ましをしておく。(ポットから急須、茶碗に移すことで、70℃程度になります)
- 茶葉を急須に入れる。茶葉の量は、お好みに合わせて調整してください。目安としては、一人分に対して茶葉6g程度です。
- 急須に湯冷まししたお湯を、ゆっくりと細く注ぎます。茶葉全体にお湯が行き渡るようにしましょう。
- お湯を注いだ後、蓋をして蒸らします。普通煎茶ならば1分半程度、深蒸し煎茶ならば30秒程度です。こうすることで、茶葉の旨味を引き出すことができます。
- 氷が入ったグラスに数回に分けて注ぎ、急速に冷やします。氷:煎茶= 1:1 の黄金比が、煎茶を一気に冷やしてくれます。しっかり冷えたら、一煎目の完成です。
二煎目の作り方
- 一煎目より高い80℃程度のお湯を急須に注ぐ。
- 急須の蓋をして30秒ほど蒸す
- 再び氷を入れたサーバーにお茶を淹れて、急速に冷やす。
- しっかり冷えたら、グラスに注ぐ。
※グラスにお茶を注いだ後、柄が長いスプーンで数回かき混ぜると、全体がすっかり冷たくなって、氷が程よく残ります。
※深蒸し煎茶だと茶葉が混ざりやすいので、茶こしでこしながら注ぐと、仕上がりが美しくなります。
水出しタイプの淹れ方
失敗も少ないため、初心者でもおすすめです。茶葉のパックを淹れたら放置するだけなので、手軽に作ることができます。
また、水出しにすることで、煎茶の旨味や甘みを引き出し、渋みを抑えることができます。水出しはタンニンやカテキン類の出が少ないので、優しい味わいです。
用意するもの(材料と道具)
- 湯冷ましした水
- サーバー(麦茶ポット)
- お茶パック
- ティースプーン
- 茶葉
1人分
- 茶葉:10グラム
- 水の量:1リットル
作り方
- お茶パックに茶葉を淹れる
- 麦茶ポットなどの水出し用のボトルに茶葉のパックを淹れ、ゆっくりと水を注ぐ
- 蓋をして冷蔵庫で好みの濃さになるまで半日ほど置く。お茶パックを取り除く
※水は一度沸騰させ湯冷まししたものを使うようにしましょう。
※硬水ではなく軟水を使いましょう。
※1日を目安に飲み切ってください。
ロックタイプの作り方
最後にご紹介するのは、茶葉に氷を載せて浸出する方法です。渋みや苦みは弱く、甘さや旨みが引き立った美味しさを味わうことができます。
この方法は氷が解けきるまでに時間がかかり、深蒸し煎茶だと黄色に変色するので、上級の普通煎茶や玉露、かぶせ茶で淹れましょう。
用意するもの(材料と道具)
- 片口(普通のマグカップで可)
- グラス
- 茶葉
- 氷
1人分
- 茶葉:ティースプーン3倍(約6グラム)
- 氷:80g
作り方
- 片口に茶葉を入れる
- 茶葉の上に氷を載せたら、氷が溶けるまでじっくり浸出させる。
- グラスに注いでできあがり
さいごに
冷たいお茶といえばどうしても市販のペットボトル飲料のほうが馴染みがあるかもしれませんが、ご自宅でも美味しい本格的な冷茶をお楽しみいただけます。
加熱がされたペットボトル飲料と異なり、ご自宅で作る冷茶にはポリフェノールやビタミンなど茶葉由来の栄養成分が豊富。
ゴクッゴクッと喉を鳴らしていただくのは、蒸し暑い日本の夏、なによりの贅沢です。ぜひ挑戦してみてください。