お茶の表面に浮いているほこり|実は…美味しいお茶の証拠!
お茶を淹れたとき、表面にほこりのようなものが浮いているのを見たことはありますか?
これは実際にはほこりではなく、新茶を飲む時にみられる「毛茸(もうじ、もうじょう)」と呼ばれるものです。
若い新芽の裏側に生え、害虫や強すぎる日光などから葉を保護する役割があります。
幼く柔らかい葉は成長が進むにつれて葉が硬くなり、保護をする必要がなくなるため、次第に毛茸もなくなっていくのです。
これまでホコリだと勘違いして捨てていた…なんてことありませんでしたか?
毛茸が浮いているお茶は、若く柔らかな新芽を使った上等なお茶の証拠。これからは、安心しておいしい新茶を楽しんでくださいね。
ちなみに、ほうじ茶を入れると表面に油膜が浮くことがあります。
洗剤の洗い残しか製造工程に問題があるのでは、と意外に多くの問い合わせがあるようなのですが、これは茶葉由来の成分です。
植物の葉はその表面を保護するために、油脂を含んでいます。焙煎によってお茶の葉から出たもともとの油脂であって、品質に問題はありません。安心してお召し上がりください。