海苔の豆知識!表裏の違いから見分け方、美味しい食べ方まで徹底解説
はじめに
あまり知られていませんが、海苔には裏表があり、一般的にはツルツルしている面を表、ザラザラしている面を裏と言われています。
皆さんが目にする板のりになるには、海苔を摘み、洗い、細かく刻んで水に放ち、簾に流し込み板のりの形に形成していきます。ざらざらしているのは海苔簾の跡です。
海苔の裏表の3つの違い
- 見た目:表面はツルツルしていて光沢があり、裏面はザラザラしていて光沢がありません。
- 触り心地:表面は滑らかで、裏面はザラザラしています。
- 味:表面の方が甘みがあり、裏面の方が磯の香りが強いです。
海苔の裏表の歴史
現在は機械化されていますが、昔は、海苔を作る時に海苔簀と呼ばれるすだれ状のものを使用して、海苔を簾に貼り付けて天日干ししていました。
そのため、海苔は簀に触れていた裏面がザラザラになり、触れていない表面がツルツルになっていました。
しかし、現在は機械化が進んで全自動乾燥機のすのこへ流し込み乾燥させることが多くなりました。そのため、すのこに接触しザラザラになる方を裏面とし、海苔の見た目からツルツルの方が表面と呼ばれるようになったのです。
海苔の裏表の使い分け
巻き寿司やおにぎりに海苔を巻くときは、つるつるした表面を外側にして巻くと光沢感があって見た目が良くなります。口当たりもよいため、表を外側にしたほうが美味しくいただけるといわれています。
また、ザラザラしている裏面にご飯に巻くことで、海苔がご飯にしっかりと密着し、食べやすくなるという効果もあります。
一方で、しょうゆを浸してご飯をまいてそのまま食べる場合などは、ツルツルしている表面にご飯を載せ、ザラザラの裏面を外側にするのがおすすめです。
こうすることで、海苔の風味がより引き立つとともに、パリッとした食感を楽しむことができます。