世界一お茶好きの国はどこ?意外なランキングも紹介
はじめに
お茶は、その歴史と文化の深さ、そして多様な種類から、世界中で愛飲されている飲み物です。
緑茶や紅茶、ウーロン茶など、私たちが日常的に口にするお茶も、実は世界中で様々な形で楽しまれていることをご存知でしょうか。
お茶の生産と消費量
世界のお茶の生産量は、2019年時点で約615万トンに達し、その多くはアジア地域で栽培されています。
特に中国は、茶の栽培面積と生産量において世界をリードしており、世界のお茶生産の中心と言えるでしょう。
国際的には「茶」といえば紅茶を指すことが多いですが、中国では緑茶が最も多く生産されており、緑茶以外にも烏龍茶や紅茶と多様な種類のお茶を生産しています。
紅茶が主流だった世界のお茶市場ですが、近年、緑茶の健康効果が注目を集めるにつれて、その様相に変化が見られます。
従来、紅茶の生産が盛んだったインドやケニアといった国々においても、緑茶の生産が開始されるなど、緑茶の生産地は多様化しつつあります。
このグローバルな緑茶市場の拡大は、今後ますます加速していくことが予想され、今後の動向が注目されます。
世界で一番お茶を飲んでいる国は?
では、緑茶や紅茶、烏龍茶を合わせて、お茶を一番飲んでいる国はどこでしょうか。
世界で最も多くのお茶を消費している国は、中国です。
その理由は、長い歴史の中で茶文化が深く根付いており、人々の生活に欠かせない飲み物として定着しているからです。
緑茶はもちろん、ウーロン茶やプーアル茶など、多種多様な種類のお茶が日常的に飲まれています。
一方、紅茶好きとして知られるイギリスは7位、日本は8位という結果になりました。お茶の消費量ランキングでは、中国、インド、トルコ、パキスタン、アメリカが上位を占めています。
しかし、一人当たりの消費量で見ると、興味深いことに、トルコやリビア、モロッコといった中東や北アフリカの国々が上位にランクインしています。
これらの地域では、紅茶を日常的に飲む習慣が根付いており、宗教的な背景も影響していると考えられます。
特に、イスラム教では飲酒が制限されているため、お茶が重要な飲み物として人々の生活に深く浸透しているのです。
日本人のお茶消費量
日本は、緑茶の生産量では世界で3位ですが、一人当たりの消費量では23位と、必ずしも上位ではありません。
日常的に緑茶を飲む習慣のある日本ですが、他の国々ほど頻繁に飲んでいるわけではないという現状が浮かび上がります。
一方、世界のお茶の貿易は盛んに行われており、ケニアや中国といった主要な生産国から、ロシアやアメリカといった消費大国へと、お茶は輸出されています。
さいごに
いかがでしたか。このように、お茶は世界中で人々に愛され、その生産や消費は国や文化によって多種多様です。
特に、お茶の健康効果に対する関心の高まりは、世界のお茶市場のさらなる発展を促すものと期待されています。