古くなった茶葉を見分ける方法と簡単リメイク方法
お茶の葉の色は古くなると変色する
お茶の葉は、時間とともに酸化し、古くなってしまいます。空気中の酸素や光が、お茶の成分を変化させる原因です。
しかし、窒素ガスで充填された密封包装であれば、酸化は進みにくく、賞味期限を少し過ぎたくらいであれば、品質に大きな変化はないでしょう。
とはいえ、保存状態が悪いと、1ヶ月程度で古くなってしまうことがあります。
古くなったお茶かどうかを見分けるには、茶葉の光沢、色、淹れた時の水色、そして香りという4つのポイントに注目しましょう。
古くなった茶葉を見分ける4つのポイント
- 茶葉に光沢はあるか? →古い茶葉は、つややかな光沢が失われている
- 茶葉の色に変化はないか?→古い茶葉は、緑色から掲色に変化している
- 水色に受化はないか?→古いお茶は、水色が赤味がかっている
- 香りに変化はないか?→香ばしい匂いではなく、あきらかに変質した匂いがする
まず、新鮮な茶葉は、光沢があり緑色が鮮やかです。
しかし、古くなった茶葉は、湿度や水分、光の影響で緑色が褐色に変化し、光沢が失われていきます。
また、古くなったお茶を淹れると、茶葉に含まれる水分量の変化によって、水色が赤っぽくなることがあります。
さらに、香りも変化し、新鮮な茶葉の持つ香ばしい香りが失われ、変質したような匂いが感じられるようになります。
これらの変化から、お茶が古くなったかどうかを判断することができます。
古くなったお茶を再生させる裏技
「いただいたお茶を大切にしまい込んでいたら、賞味期限が切れてしまった…」なんて経験は多くの方がお持ちのはず。
古くなったお茶は、もう飲めないと思ってしまうかもしれませんが、実は、捨ててしまうのは大変もったいないことです。
古くなったお茶も、工夫次第でさまざまな方法で再利用することができます。
1. ほうじ茶にアレンジ
例えば、茶葉をカラ煎りすることで、風味豊かなほうじ茶に生まれ変わらせ、美味しくいただくことができます。
カラ煎りも面倒くさいと思った方に朗報です。なんと電子レンジでもほうじ茶は作れます。
茶葉を耐熱レンジ皿に薄く広げ、電子レンジ(600W)で45秒を2-3回加熱します。様子を見て加熱が足らなさそうであれば、再度45秒以内の短い秒数で加熱します。1分以上連続して加熱すると炭化または発火してしまうので避けましょう。
2. 冷蔵庫や靴箱の消臭剤
もしほうじ茶にしても味が気に入らない場合は、炒った茶葉をガーゼや手ぬぐいなどに包み、冷蔵庫や靴箱、洋服ダンスに入れてみましょう。
お茶の持つ抗菌・消臭効果によって、気になるニオイを消してくれるはずです。トイレに置くのもおすすめです。
3. 入浴剤や頭皮ケアに
また、緑茶に含まれるカテキンには強力な殺菌効果があるため、この茶葉の袋を湯船に浮かべれば、手軽に入浴剤として利用できます。
さらに、緑茶エキスには抗酸化作用や美肌効果、消臭効果もあるため、洗面器に浸け置きして抽出したエキスをシャンプー後に頭皮に塗布し、ヘッドマッサージとしても活用できます。
このように、古くなったお茶は、捨ててしまうのではなく、私たちの生活の中で様々な形で役立てることができるのです。
様々な商品に活用されているお茶
近年では、お茶の利用は飲用にとどまらず、その多様な機能性から、食品、化粧品、さらには衣料や建材など、幅広い分野で活用されています。
食品では、抹茶入りのケーキやアイスクリームなどが一般的ですが、茶葉や茶抽出物は、フレーバー、濃縮エキスとして、様々な食品に利用されています。
茶そば、茶だんご、茶入りクッキーなど、お茶を使った食品は数多く存在します。
また、お茶の抗菌・消臭効果に着目し、衣料品や消臭剤などにも活用されています。
例えば、お茶で染めたシーツやタオル、消臭剤入りのティッシュペーパーなど、私たちの身近な製品にもお茶が利用されているのです。
さらに、建材分野では、お茶の抽出物を利用した塗料や、抗菌効果のある畳など、様々な製品が開発されています。
さいごに
このように、お茶は私たちの生活を豊かにする様々な可能性を秘めているのです。
古くなったお茶を無駄にせず、これらの活用方法を参考に、ぜひ試してみてください。
お茶が私たちの生活にどのように関わっているのかを知ると、お茶を飲むこともさらに楽しくなるのではないでしょうか。