香ばしさで心も体も温まる!ほうじ茶の基本
ほうじ茶とは
「焙じ茶」は、煎茶や番茶などの茶葉を褐色になるまで、強火で焙煎したものです。上級茶の類ではありませんが、香ばしい香りが口の中をすっきりさせるので、食後のお茶として喜ばれるお茶です。
ほうじ茶の誕生秘話
ほうじ茶の歴史は、意外にも比較的浅いものです。
大正末期から昭和初期にかけて、茶葉の売れ行きが伸び悩んだことに頭を抱えた京都府山城地方の茶商が、山のように売れ残った茶葉の在庫を有効活用するために考案したと言われています。
茶葉を焙煎することで、新たな価値を生み出し、人気のお茶へと成長させたのです。
ほうじ茶の原料
ほうじ茶の原料となることが多いのが番茶です。一番茶の収穫後、再び芽を出した葉を摘み取って作られます。
一般的に、一番茶に比べて品質は劣ると考えられてきましたが、ほうじ茶の原料としては、その香ばしさが引き立ち、ほうじ茶独特の風味を生み出す上で重要な役割を果たしています。
一番茶の遅い時期の葉を原料に用いたものが上質だとされます。そのため、ほうじ茶は地方によってはお番茶と呼ばれて親しまれています。また、上質な茎茶を報じた茎ほうじ茶もあります。