犬に海苔を与えても大丈夫?海苔の健康効果や与える際の適量、注意点などを徹底解説
海苔は日々の食事のお供として食べやすく、食物繊維やカルシウムなどの栄養を摂取できるスーパーフードです。
食卓に置いている家庭も多く、愛犬が興味を示すこともあるでしょう。しかし、犬に海苔を与えて問題ないのでしょうか?
この記事では、犬に海苔を与えるメリットや与える際の注意点などを解説します。
1. 犬は海苔を食べても大丈夫
基本的に、海苔を犬に与えても大丈夫です。
海苔は私たち人間にとってももちろんですが、犬にとっても栄養豊富な食材です。ミネラル、ビタミン、食物繊維などを豊富に含んでおり、愛犬の健康維持に役立ちます。
犬にとって危険になる成分は含まれていないことから、安心して食べさせることができます。
2. 海苔に含まれる栄養素
海苔には犬の健康維持にとって有益な栄養素が豊富に含まれています。以下がその代表です。
- ミネラル:カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄分など
- ビタミン:ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなど
- 食物繊維:β-カロテン、不溶性食物繊維、水溶性食物繊維
3. 犬が海苔を食べることで得られる5つの健康効果
1. 骨や歯の形成を助ける
カルシウム、マグネシウム、ビタミンDが豊富に含まれており、骨や歯の形成を助けます。成長期の子犬はもちろんのこと、ヘルニア等の関節疾患を有するシニア層にもおすすめです。
2. 消化を促進する
食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整え、消化を促進します。犬にとって食物繊維は必須ではありませんが、便秘気味の子にはおやつとして与えることで便通改善効果が期待できます。
3. 皮膚や被毛の健康を維持する
ビタミンA、ビタミンEが豊富に含まれており、皮膚や被毛の健康を維持します。
マルチーズやヨークシャーテリアなど長毛種の子は積極的に摂取することで綺麗な毛艶を維持することができます。
加えて、EPA(エイコサペンタエン酸)、一般的にオメガ脂肪酸という名前で知られている成分も含まれています。オメガ3系脂肪酸とアトピー性皮膚炎は関係があることが知られており、海苔を摂取することで愛犬の被毛の維持や皮膚の滑らかさ、バリア機能の改善に大きく影響すると考えられています。
4. 免疫力を高める
ビタミンC、ビタミンEが豊富に含まれており、免疫力を高めます。気温差から体調を崩しがちな季節やシニア犬などにおすすめです。
5. 抗酸化作用
β-カロテン、ビタミンC、ビタミンEが豊富に含まれており、抗酸化作用があり、血管や細胞の健康維持のなど老化予防に効果があると言われています。
4. 犬に海苔を与える際の適量
犬に与えてもよい海苔の適量は、犬の大きさや体重、健康状態によって異なりますが、一般的には体重1kgあたり0.1g程度が目安です。
- 体重5kgの場合:0.5グラム
- 体重10kgの場合:1.0グラム
ちなみに、全型サイズの板海苔は、一枚で3グラムです。
チワワやトイプードルなどの超小型犬で、体重2.5kg未満の場合は大きな板海苔の12分の1、体重が5kgの場合は大きな板海苔の6分の1、体重10kgの場合でも3分の1程度に収めましょう。
5. 犬への海苔の与え方
海苔を与える際は、最初は少量を与え、様子を見ながら量を増やしましょう。
大きなままの海苔は、消化しにくくなるほか口や喉に張り付いたり、詰まらせてしまう危険もあります。必ず細かく刻んで与えましょう。
栄養豊富な海苔ですが、主食として与えるのは避けてください。栄養バランスが乱れてしまいます。海苔はあくまでおやつとして与えるほか、主食のトッピングとして使うようにしましょう。
海苔にもさまざまな種類があり、厚みがあり硬い海苔もあれば、柔らかい海苔もあります。あまりに固い海苔はのどに詰まらせてしまう危険性がありますので避けるようにしてください。
有明産の海苔は比較的柔らかいことが特徴です。また初摘みの海苔はさらに柔らかく溶けるようなくちどけです。
できるだけ有明産の海苔を選ぶとよいでしょう。
6. 犬に海苔を与える際の注意点
上に記載したような適量をおやつやトッピングとして与える分にはとっても健康に良い海苔ですが、いうまでもなく食べすぎや海苔の選び方によってはかえって悪い影響を与えるケースもあります。以下の点には注意するようにしてください。
- 与えすぎ:何事も適量が肝心。海苔を与えすぎることで、下痢や嘔吐などの消化不良を引き起こす可能性があります。
- 塩分の多い海苔:与える際は焼海苔一択です。醤油や砂糖で味付けがされている味付海苔は与えないようにしましょう。塩分過多になり、高血圧などの原因となる可能性があります。
- 体調が悪い時:体調が悪い時は、消化不良を起こしやすいため、海苔を与えるのは控えましょう。
- アレルギー:ごくまれに、海苔アレルギーを持つ犬がいます。初めて与える場合は、少量ずつ与え、様子をよく観察しましょう。
7. 持病がある際は気を付けて
これほどまでに栄養豊富な海苔ですが、以下のような子は食べさせないようにしてください。
1. 腎臓病
進行した腎臓病の犬には積極的に与えないほうがいいと考えられます。海苔はたんぱく質とカリウムを多く含む食材であり、たんぱく質やカリウムを取りすぎると腎臓に負担をかけ、さらに腎臓を悪くしてしまいます。
2. 甲状腺疾患
海苔には昆布ほどではありませんが、豊富なヨウ素が含まれており、摂りすぎると甲状腺機能を過剰に刺激してしまいます。バセドー病や甲状腺機能低下症など、甲状腺疾患がある子には、海苔を与えないようにしましょう。
3. 尿路結石
海苔に含まれるマグネシウムは、大量に摂取することでストルバイト結石を形成しやすくなるといわれています。尿石症の既往がある犬や現在治療中の犬、腎臓や肝臓などに問題がある場合には与えないほうが安心でしょう。
8. まとめ
いかがでしたか。実は我が家のチワワ達は海苔が大好物。何とも贅沢なことに、山本山の海苔をいつものカリカリにトッピングして食べています。
もちろん与えすぎには注意が必要ですが、海苔は犬にとって栄養豊富な食材です。適量を守り、適切な方法で与えることで健康維持に努めるようにしてください。
創業334年の山本山の海苔で愛犬元気!みんなで20歳を目指しましょう。